Marron_Creamのブログ

読書記録をメインに、お出かけなど日記風に書き連ねています

読書日記#112

『菓子フェスの庭』上田 早夕里 著

甘い情熱が交差する、百貨店とパティスリーの物語

 

気分転換に読む、お菓子の物語

気分転換に、お菓子が登場する物語を読むのが好きです。

図書館の文庫本コーナーでたまたま目に入ったのが、菓子フェスの庭でした。
夜寝る前の15分や、電車での移動時間に少しずつ読み進める。

甘い香りが漂ってくるようなページは、慌ただしい日常からそっと気持ちを離してくれました。

 

食の物語に宿る、人間ドラマ

食にまつわる本には、不思議と人間の本質がにじみます。

本書にも、純文学のような劇的な事件は起こりません。

けれど、誰にでもありそうな日常が丁寧に描かれ、登場人物に自分を重ねやすい。

ささやかな悩みや葛藤、仕事への誇り。静かな積み重ねが、物語をやわらかく支えています。

 

フェスティバルへ向かう、甘い情熱

舞台はフランス菓子店と百貨店。

パティシエや百貨店の社員たちが、菓子フェスティバルに向けて理想の一品を追い求めます。

それぞれの立場で「どうすればお客様に喜んでもらえるか」を真剣に考え、試行錯誤を重ねる姿は眩しい。

華やかなショーケースの裏にある地道な努力が、物語に確かな厚みを与えています。

 

淡い恋心が添える、ほろ苦さ

仕事の情熱と並行して描かれるのが、登場人物たちの一方通行な淡い恋心。

大きく燃え上がるわけではないけれど、どこか甘酸っぱく、菓子のテーマと絶妙に響き合います。

恋もまた、レシピ通りにはいかないもの。その不器用さが、物語にやさしい余韻を残します。

 

読後に広がる、甘い誘惑

お菓子の小説を読むと、不思議と美味しいケーキ屋さんへ足を運びたくなります。

甘いもの好きの私にとっては少し危険で、頻繁には買わないように心がけているのですが、それでも気になる店をチェックしてしまう。

ページを閉じたあと、ショーケースの前に立つ自分の姿を想像している

そんな幸福な誘惑も、本書の魅力のひとつです。

 

おわりに

『菓子フェスの庭』は、甘い世界を舞台にしながら、仕事への誠実さや人との関わりを丁寧に描いた物語です。

大きな事件はなくとも、真剣に何かをつくり上げる姿は、読む人の心をそっと温めてくれます。

忙しい毎日の合間に、ひとくちの甘さのような読書体験を求める方におすすめしたい一冊です。

 

 

読書日記#111

イン・ザ・メガチャーチ」朝井リョウ 著

“推し”の先にあるもの。現代の熱狂と孤独。

 

熱狂を生み出す「物語」の力

朝井リョウの『イン・ザ・メガチャーチ』は、2026年の本屋大賞を受賞し、大きな話題を呼んだ作品です。新幹線の移動時間に読む一冊として、今回はあえてKindleで手に取りましたが、その没入感は紙の本に劣らないものでした。

本作の核にあるのは、“推し活”を中心とした現代の経済圏と、それを取り巻く人間の心理です。物語は、仕組みを設計する側、そこに巻き込まれる側、そしてかつて深く関わっていた側という複数の視点から描かれ、ひとつの現象を多面的に浮かび上がらせていきます。

作中では、人を動かす手段として「物語」がいかに有効かが示唆されます。信仰のような絶対的な拠り所が希薄な現代において、人々は別のかたちの“信じる対象”を求め、その構造の中に自然と組み込まれていく。その仕組みの巧妙さに、思わず背筋が伸びるような感覚を覚えました。

 

操る側と、動かされる側

本作が興味深いのは、単なる“推す側”の心理ではなく、それを設計し、拡張していく側の視点に重きが置かれている点です。熱狂は自然発生的なものではなく、意図的に設計されうるものでもある——そんな冷静な視線が全体を貫いています。

そして、その構造はフィクションの枠を超え、現実の社会ともどこか重なります。選挙やSNS、広告といった日常のあらゆる場面で、「人を動かす物語」が機能していることを思い出させられます。読後には、日常の見え方が少し変わるような感覚が残りました。

 

大人の孤独と関係性の難しさ

もうひとつ印象的だったのは、大人の男性同士の関係性がさりげなく描かれている点です。カフェで気軽に語り合う中年男性の姿は、確かにあまり見かけないものかもしれません。仕事や立場、収入といった要素が無意識に関係性に影を落とし、フラットな付き合いを難しくしてしまう。

これは決して男性に限った話ではなく、共働きが当たり前となった現代では、女性にとっても他人との比較や立ち位置への意識は無縁ではありません。誰かと対等に関わることの難しさと、その裏側にある孤独が、静かに浮かび上がってきます。

 

余白を埋めるものは何か

特定の“推し”を持たない自分にとっても、本作は他人事ではありませんでした。日常の中にふと生まれる余白や手持ち無沙汰な感覚。それを何かで埋めたいという欲求は、多くの人に共通するものではないでしょうか。

何かに夢中になれることは、本来とても豊かなことです。しかし現代では、その熱中さえもどこか仕組まれているのではないかと疑ってしまう瞬間があります。その揺らぎこそが、本作の描こうとしている核心なのかもしれません。

 

現代を映す、鋭くも静かな一冊

小さな幸せを大切にしたいという気持ちと、何かを成し遂げたいという欲望。その間で揺れるミドル世代の感覚にも、本作は静かに寄り添います。

読み終えたあと、すぐに答えが出るような作品ではありません。しかし、自分は何を信じ、何に心を動かされているのかを見つめ直すきっかけを与えてくれます。現代社会の構造を鋭く切り取りながらも、どこか個人の内面に深く入り込んでくる、そんな読後感の残る一冊でした。

 

 

朝井リョウさんの他作品のレビュー

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#110 読書日記

『光の犬』松家仁之 著

北の大地で描かれる家族と生と死の物語

 

松家仁之作品との再会

これまで「火山のふもとで」「天使の踏むを畏れるところ」「沈むフランシス」「泡」と松家仁之さんの作品を読み進め、深いシンパシーを感じてきました。

今回はフィクション作品である『光の犬』に手を伸ばしてみました。

読んでいる間も、作家特有の静けさや北国ならではの空気感にすぐに惹き込まれました。

 

多視点で描かれる家族の物語

本作では、一つの家族の視点が次々と切り替わります。

祖母、その子どもである三姉妹と一人の弟、弟の妻、そしてその子どもたち、さらには歴代の飼われてきた北海道犬。

視点が入れ替わるたびに、「ここで視点変えか?」と少し戸惑うこともありました。とはいえ、それぞれの人物の生き様や北の大地での暮らしが丁寧に描かれ、教会の教えや宇宙、ピアノなど文化的要素が加わることで、物語の静謐な空気が際立っています。

 

人の生と死を見つめる物語

特に印象的だったのは、家族の一人である姉の30歳での早すぎる死の描写です。

身近な人を亡くした経験のある人であれば、その時の悲しみが自然と蘇るような描き方で、思わず涙が止まらなくなりました。

さらに、この姉と結婚しなかった牧師の息子とのやり取りには、儚くも温かい人間関係の機微が感じられ、心に残ります。

 

北の大地と静かな時間

本作は、単に家族や個々の人生を描くだけでなく、北の大地や自然、文化的・宗教的背景を背景に、ゆったりとした時間の流れを読者に届けます。

視点の切り替えがある分、読み進めるには集中力が必要ですが、静かな物語のなかで人物たちの感情や思索をじっくり味わえる贅沢さがあります。

 

前作との比較と魅力

個人的には「沈むフランシス」や「泡」のほうが読みやすさやストーリーの密度で好みですが、『光の犬』は独自の静けさと、生命や死に対する深い洞察が光っています。

家族のつながりや、日常に潜む非日常性を丁寧に描く作家ならではの筆致が、読後も心に余韻として残ります。

 

おわりに

『光の犬』は、北の大地で生きる家族と北海道犬を通して、人の生と死、日常と非日常を静かに描いた作品です。
悲しみや喜びを淡々と受け止める人物たちの姿に触れることで、自分自身の人生や大切な人との時間について考えさせられます。

松家仁之作品のファンはもちろん、ゆっくりと読書を楽しみたい方におすすめの一冊です。

 

 

過去レビュー

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#109 読書日記

『彼女たちの場合は』江國香織 著

アメリカ横断の旅が映し出す、少女たちと家族の揺らぎ

 

江國作品に、再び手を伸ばした理由

先日、シェニール織とか黄肉のメロンとかを読みました。

しばらく江國作品から離れていたのですが、日々のストレスを抱える暮らしのなかで、あの非日常で上質な空気感に想像以上に癒やされたのです。

「近年の作品も読んでみたい」。そう思い、図書館で手に取ったのが、彼女たちの場合はでした。

 

分厚さへの不安と、意外な読みやすさ

本書は決して薄くはありません。

正直に言えば、読み切れるだろうかと少し不安でした。

けれどページを開くと、その不安はすぐに消えました。


物語は、ティーンエイジャーの従姉妹ふたりがアメリカを東から西へ、約半年をかけて移動する旅を描きます。

本人たちは家出とは言いません。

ただ、自分たちの足で世界を確かめる時間。リズムよく展開する物語に、気づけば夢中になっていました。

 

対照的なふたりのまなざし

年上の逸佳は慎重で、距離を測りながら信頼を築くタイプ。

一方、年下の礼那は天真爛漫で、驚くほど自然に人の懐へ入っていきます。

対照的でありながら、どちらも相手の思いを尊重し、自分の目で体験しようとする姿勢がまぶしいのです。

若さゆえの無鉄砲さよりも、世界への誠実さが印象に残りました。

 

娘の不在があぶり出す、親の価値観

物語は少女たちの旅だけでなく、残された家族の姿も丁寧に描きます。

とりわけ礼那の両親の対比が印象的でした。


極度に心配し、怒りすらにじませる父親。

対して、信仰を拠りどころに静かに娘を思う母親。

その価値観の差は、娘の一時的な不在によって鮮明になります。

やがて別れを予感させる展開は、「家族」という単位の不安定さを静かに突きつけます。

 

ティーン小説という枠を超えて

普段、ティーンエイジャーが主人公の物語は、自分の年代とは遠く感じてあまり手に取りません。

けれど本書は、年齢を超えて多くの気づきを与えてくれました。


旅とは移動距離のことではなく、自分の価値観を揺さぶる経験なのだと改めて思います。

 

おわりに

『彼女たちの場合は』は、家族や信仰、価値観の違いまでを内包した奥行きのある作品です。


日常に少し疲れたとき、遠くへ旅する物語は、思いがけず心を整えてくれます。

ページを閉じたあと、世界がほんの少し広がったように感じられる一冊でした。

 

 

 

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#108 読書日記

『ラブレス』桜木紫乃著

大河長編小説としての魅力

本書の紹介に「大河長編小説」とあったことが、

まず私の心をつかみました。

 

主人公の一生を通して描かれる物語は、

単なる恋愛小説や家庭小説ではなく、

人生の厚みや時間の流れを感じさせます。


2013年に島清恋愛文学賞を受賞した作品で、

文庫本には加筆修正も加わっており、

好きな作家の最新の手触りを味わえる一冊として、

書店で即購入しました。

 

波乱万丈の主人公の人生

物語の主人公は、一人の女性として、

数奇で驚くほど濃密な人生を歩みます。

 

母や妹、娘の人生観も交えながら、

彼女の年代ごとに交わる男性たちとの関係が

丁寧に描かれています。


「こんな人生が本当にあるのだろうか」と驚きながらも、

気がつくと物語に一気に引き込まれていました。

 

北海道の風景が物語を支える

桜木紫乃さんの作品に共通する、

北海道の風土や暮らしの匂い。

 

『ラブレス』でもそれが生き生きと描かれ、

物語全体に自然な奥行きを与えています。

 

主人公の決断や日常の選択が、

土地の空気感と共鳴しているようで、

読んでいて情景が目に浮かびました。

 

淡々と生き抜く女性の魅力

主人公の人生は、

どう考えても普通の人なら途中でギブアップしそうな困難の連続です。

 

しかし、彼女はまるで当然のように、

淡々と乗り越えていきます。

 

その姿がただ強いだけでなく、

どこか自然で魅力的に映るのです。

 

読んでいるうちに、「生きるとはこういうことかもしれない」と

胸にじんわり響きました。

 

最後のシーンに心を打たれる

物語の終盤、

最後のシーンには思わず涙がこぼれました。

 

波乱に満ちた人生の締めくくりが、

静かで温かく描かれており、

読後感として深く心に残ります。

 

何度も読み返したくなる、

余韻のあるラストです。

 

おわりに

『ラブレス』は、単なる恋愛小説ではなく、

一人の女性の生涯を通して家族や人間関係、

そして人生の可能性を描いた大河長編小説です。

 

北海道の情景と人物描写の調和が見事で、

波乱万丈な人生の中でも淡々と生きる主人公の姿に、

深い感動を覚えます。

 

心を揺さぶられる物語を求める方に、

ぜひおすすめしたい一冊です。

 

 

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#107 読書日記

『低コスト生活』かぜのたみ著

 

かぜのたみさんの言葉に、日常を救われてきた

かぜのたみさんの生き方が、以前からとても好きです。
YouTubeは、家事をしながら、あるいは仕事で疲れ切って帰宅した夜によく流しています。何かを強く主張するわけではないのに、言葉の選び方や間が心地よくて、気持ちが少しずつ整っていく感覚があります。
『低コスト生活』も、そんな延長線上で手に取った一冊でした。

冒頭の会社員時代の話が、あまりにも他人事ではなかった

本書の冒頭に描かれる、会社勤めをしていた頃のエピソード。
周囲との違和感を抱えながら働いていたこと、生活への不安から転職を繰り返していた時期、向いていないことを無理に続けた結果、その反動のようにお金が出ていってしまう感覚。
読んでいて、何度もページをめくる手が止まりました。「私のことを書いているの?」と思ってしまうほど、自分の過去と重なったからです。

「スペック」より「心地よさ」を基準にするという視点

何かを変えたい、今の生活から抜け出したいと思うとき、私もこれまで「もっと良いもの」「もっと理想的な暮らし」を追いかけがちでした。
でも本書は、ものの性能や世間的な正解ではなく、自分が本当に心地いいと感じるかどうかに目を向けることの大切さを教えてくれます。
自分の気持ちを後回しにしてきた私には、その視点がとても新鮮でした。

足りなかったのは、お金ではなく「自分を信じる気持ち」

数年分の貯金を手に、会社を辞め、発信を始めたという選択。
それは無謀というより、「今なら違う生き方ができるかもしれない」という、自分への信頼があったからこそできた一歩なのだと感じました。
読み進めながら、私自身も「足りない」と思っていたものの正体が、お金や環境ではなく、自分への信頼感だったのかもしれないと思わされました。

合わない場所に、居続けなくていい

理想を追いかけ続けるよりも、自分に合う環境に身を置くこと。
そして、合わないと感じた場所からは、早めに離れてもいいという考え方は、心を軽くしてくれました。
無理を続けることが美徳のように思っていた自分にとって、大きな価値観の転換でした。

流れを変えることは、思っているほど怖くない

走る道を変えるように、生活の流れも変えていい。
ずっと同じでいる必要はなく、しんどさを感じたら「怖くない変え方」を探せばいい。
本書は、劇的な変化を勧めるのではなく、小さく方向を変える勇気をくれます。

おわりに

『低コスト生活』は、「お金を使わない暮らし」の本ではありません。
向いていない生き方を続けてきた人が、自分の心に正直になるための本です。
今の生活に少しでも違和感を覚えている方に、静かに寄り添ってくれる一冊だと思います。

 

 

読書日記#106

『シェニール織とか黄肉のメロンとか』江國香織 著

 

久しぶりに手に取った、江國香織さんの小説

久しぶりに江國香織さんの小説を読みました。

思い返せば、小中高生の頃、江國さんの作品がとても好きで、「きらきらひかる」や「冷静と情熱のあいだ」などを、ページが擦り切れるほど何度も読み返していた記憶があります。

当時の私にとって、江國香織さんの文章は、静かでやさしく、それでいてどこか背伸びした大人の世界を覗かせてくれる存在でした。

 

初期作品を思わせる、上質で文化の香り

『シェニール織とか黄肉のメロンとか』を読み進めながら、そんな初期の江國さんの作品を思い出しました。

文章は相変わらず端正で、日常を描きながらもどこか文化の香りが漂います。

大きな事件が起こるわけではないのに、心の奥に静かに染み込んでくる感覚があり、読み心地はとても軽やかです。

 

50代女性3人、それぞれの視点で進む物語

物語は、学生時代からの友人である50代半ばの女性3人の視点が、次々と切り替わる形で進んでいきます。

作家として生きる民子、長年ロンドンに住み日本へ帰国した自由人の理枝、そして丁寧に家を整えながら暮らす専業主婦の早希。

それぞれの人生や価値観が、淡々と、けれど確かに描き分けられていきます。

 

重たいテーマの読書からの、心地よい気分転換

最近は社会的なテーマや重たい内容の本を読むことが多かったこともあり、本作の軽やかさがとても心地よく感じられました。

深く考え込む必要はなく、ただ文章のリズムや登場人物たちの会話に身を委ねるだけで、自然と気持ちがほぐれていきます。

 

登場人物への共感と、ささやかな憧れ

私自身は、生真面目で聞き役に回ることの多い民子の性質に近いと感じました。

一方で、理枝の即行動で歯に衣着せぬ物言いには、読んでいて不思議とストレスを発散させられますし、早希の丁寧に整えられた穏やかな暮らしには、素直に「いいな」と憧れます。
江國香織さんの物語に登場する女性たちの生活は、どれも手の届かない理想ではなく、「こんなふうに生きてみたい」と思わせてくれる現実味があるのが魅力です。

 

ほっと一息つきたい時間のお供に

『シェニール織とか黄肉のメロンとか』は、寝る前の読書や、あれこれ用事を済ませた休日の午後に、ほっと一息つきたいときにぴったりの一冊です。
静かで洗練された文章に身を委ねながら、自分自身の暮らしや心の在り方を、少しだけ見つめ直す。そんな穏やかな時間を与えてくれる本だと思います。

 

 

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